「FX」。この言葉自体は聞き覚えがあると思いますが、実際はどんなものかご存じでしょうか。未経験者が、いざ始めようとしてつまずいてしまう最初の関門は、実は用語の知識なのです。いろいろ勉強しても、出てくる専門用語がわからなければ前に進みません。ここでは、最低限知っておくべき基礎用語について解説してきます。

1.よく出てくる基本用語について

FXを始めるに際して、知っておきたい基本用語について解説します。

・ポジション

取引を開始して、未決済状態を維持していることを指す用語です。

例えば1万ドルを買っているときには「1万ドルの買いポジションを持っている」と表現し、まだ保有しているだけで未決済の状態をいいます。

・通貨ペア

通貨単位は円やドル、ユーロなどがありますが、どの通貨でどの通貨を売買したのかを表し、その組み合わせのことを呼ぶ用語です。

「米ドル/円」というように表示され、スラッシュの左側が取引通貨、右側が決済通貨を表します。この場合でいえば、円で米ドルを買ったまたは売ったという状態です。

・ロスカット

ポジション状態(未決済状態)での利益を「含み益」と呼ぶのに対し、ポジション状態での損失を「含み損」と呼びます。ロスカットは、含み損の拡大を防ぐために、あえてマイナス決済をすることです。「損切り」ともいいます。

・pips

「ピプス」と発音します。外貨を取り扱う際、各国の通貨単位の共通単位として使われます。Pipsは最小通貨単位を100分の1で表します。例えば日本通貨なら最小単位「円」の100分の1である0.01円=1pipsです。また、これは「1銭」という表記がなされます。

2.取引時によく出てくる基本用語

取引をする際によく出てくる基本用語の解説になります。

・ロングとショート

ロングは「買い」、ショートは「売り」を表します。ロングポジションというのは「買いポジションをとっている」状態のことで、通貨価値が安いときに買って、高いときに決済することで利益を得る行為のことです。ショートポジションは「売りポジションをとっている」状態のことで、通貨価値が高いときに売って、安いときに買い戻す行為のことをいいます。

・AskとBid

Ask(アスク)はFX会社側にとって売値のことです。顧客側からすれば、買うときの値段のことになります。

Bid(ビッド)はFX会社側にとって買値のことです。顧客側からすれば、売るときの値段のことになります。

実際に取引を行う場合、買値と売値にはズレがあります。この二つの値を同時に提示することを2wayプライスと呼びます。

・スプレッド

Ask(売値)とBid(買値)の差額のことをいいます。トレードにおける買値と売値のズレのことですが、一般的に買値より売値の方が安く設定されており、生じたスプレッドがFX会社の利益となります。顧客側からいえばFXにおけるコストであり、FX会社への手数料と理解すると良いでしょう。

3.まとめ

FXにおける基礎部分として、ひとまず覚えておくべき基本用語についてまとめました。もちろん他にもまだまだ知っておくべきことがあるので、最低限の基礎用語ですが、ここを理解しておくことで今後学んでいく知識の理解度が格段に変わってくるので、しっかりと頭に入れておきましょう。